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宮島の歴史ある町家を活用した広島工業大学地域環境宮島学習センターを拠点に展開する大学教育の実践報告
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●場所について
町家通りの桟橋側の先端、いろんな人が行き交う三叉路と接するように、歴史ある町家が建っています。その中に広島工業大学地域環境宮島学習センター(宮島こもん)を設置。広島工業大学の学生をはじめ、地域の人やいろんな大学生たちが、まちづくりをガンバル拠点です。 ●建物について *町家 前面の格子戸がよく映える。柱や桁などの部材が壁からのそぐ真壁づくり(しんかべづくり)の建物である。鼠漆喰(ねずみしっくい)と呼ばれる、灰色の壁が残る。落ち着いた表情を見せる町家である。 建物のまんなかに中庭をもち、みせ、おうえ、ざしき、の3つの畳の間で構成される。建物全体を通り庭が貫通している。 *格子戸 空間をゆるやかにつなぐ建具である。このあいまいさが、内の生活感をほんのりと外の通りに運んでくれる。格子戸を通じて、まちの人との交流が生まれる。 *にわ 自然を取り込む装置として、中庭、通り庭がある。中庭は室内に光を、通り庭は建物全体に風を行き渡らせる。にわは、ちょっとしたたまり場にもなるエコ空間。 *宮千軒 宮島には千軒の町家が肩を寄せ合いながら建っていたので、宮千家(みやせんけ)という言葉が今に伝わる。ふたつとして同じ建物はない。それは、決して平坦でない地形に合わせるように、ちょっとずつ敷地も変化したからだ。建物もゆがみに合わせてつくられている。 ●宮島こもんの設立趣旨
広島工業大学は、地域に密着したフィールドワーク型の新しい教育学習を実践するために、宮島の歴史ある町家に教育学習拠点『広島工業大学地域環境宮島学習センター』(宮島こもん)を平成18年10月に開設しました。 広島工業大学は、日本ではじめて環境学部を設置した大学です。環境や地域にかかわる5つの学科を有しています。よりよい教育のためには、実際の建築やまち・地域といった具体的なフィールドが欠かせません。 教室で学ぶだけでなく、フィールドで学ぶ。まちや地域に出て、歩きながら学んでいく。そんな教育方法を実践するための施設として設置したのが、このセンターです。 このセンターの活動を通じて、地域の方々をはじめ宮島にかかわる様々な方々との交流が生まれることを期待しています。教員と学生という閉じた系での教育学習ではなく、地域や商店街、行政やNPO、小学校や中学校、他の大学など、様々な方々との交流を通じて学生たちが地域を学ぶという新しい教育学習のかたちをこの施設から生み出したいと考えています。 ●教育+まちづくり=宮島こもんの活動 広島工業大学地域環境宮島学習センターの教育活動イメージとは…… →教育・研究 ---授業・実習・演習・研究室活動 ・実習系の授業を行う際の拠点として活用 例)まちづくり計画演習、地域社会フィールド実習など ・研究室活動の拠点として活用 ・セルフビルド体験による建築教育 →発信・交流 ・情報誌の定期的発行 ・展示会を開催、教育・研究成果の公開 ・地域まちづくり交流 ・まちづくりワークショップの開催 ・大学生交流会 →展開 ・まちづくり活動 ・小中学校と連携した環境学習プログラムの実施 ・子どもまちづくり学校 ・市民まちづくりプランの提案 ●宮島こもんとは 宮島こもんは、地域と大学を結ぶ教育学習拠点。みんなとのつながりを重視する。そんな想いから、「お互いに役立つ」が語源のcommon(こもん)を愛称にしました。市民活動団体「宮島町並みを考える会」と協力しながら、町家「勒心舎」(昭和10年建造)を拠点に、活動を繰り出していきます。 |
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